授業内で伝えていること②

本日は雨模様。少し肌寒いですね。
バイクで通勤していると気温や季節の変化をダイレクトに感じられます。

漢字にこだわる。

宿題のチェックをしていると、答えをひらがなで書いていて○をつけている生徒がいます。
間違いではないのですが正しくなく、そして危険な宿題のやり方です。

特に社会の歴史なので出てくる用語は、漢字の意味・イメージがあるとその内容も併せて身に着けることが可能です。
奈良時代の743年に出された「墾田永年私財法」というその後の社会を大きく変化させた法令があります。
 墾 … 荒れ地を開いて耕す → 墾田 … 荒れ地を耕して開いた田んぼ
 永年 … 長い年月
 私財 … 個人の財産
それまで「土地はすべて国のもの」だったのが、「新たに耕して開いた田んぼはずっと自分の財産」として認めます、という法令なのです。

塾でも学校でも必ずその説明はされるのですが、漢字のイメージあるとその内容がよりダイレクトにイメージできると思います。

ひらがなで答えてしまう生徒は表意文字である漢字のメリットをまるまる捨ててしまっていることになるのです。
  「いしがおちてくるのでちゅういしてください!」
  「落石注意!」
どちらがパッと見て読み取れるかを考えるとわかりやすいと思います。

「てにをは」を意識しよう。

「てにをは」とは、国語の授業で「助詞」」として学習する「~を」「~が」「~に」などの総称です。

「~は」と「~が」などでは受ける・与える印象が変わる、というような細かい内容を伝えたいわけではありません。
授業内の質問に対する答えや、授業前後での会話で「てにをは」がない生徒が増えてきています。

 オレ 昨日 甲子園 行ってん

会話では意味は通じます。ただ、これが習い性になるとすべての教科の問題文を読み取れなくなる可能性が出てきます。

例えば、2を8で「    」。という問題文の「  」には何が入るでしょうか。
正解は「わる」ですが、2÷8よりも2+8や2×8の方が計算しやすいため、パッとみて「かける!」や「たす!」と判断することになります。

このように算数の文章題や国語の読み取り問題が苦手だと思っている生徒の大半が、文章題や読解問題が苦手なのではなく、「てにをは(助詞)」への意識が低いのです。

漢字学習のモチベーション

漢字を学習する際に、単に漢字を書くだけでなく実際の文章の中でどう使われているかを考えながら取り組んだ方がよりよい効果が得られます。
その一つの手法として進学塾ismでは漢字検定をすすめています。

漢字の配当学年ごとに級分けされていますので、自分の学習しなおしたい過去の学年から受験することができます。
合格したからといって特典などはありませんが、日々漢字を学習する中で、合格するぞ! というやる気につながると思います。

一学期の漢字検定の申し込みはすでに始まっています。
案内と申込書は各教室で配付済みだと思いますが、興味のある方は先生に聞いてみよう。

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